皆さん、於血(おけつ)という言葉を聞いた事があるだろうか?または於血ををご存知だろうか?

東洋医学では滞った血を於血と呼ぶ。汚血とか悪血と呼ぶこともあります。所謂ドロドロ血ですね。

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単純明快に例えて言えば環境破壊が進み汚れた水や空気と綺麗な空気や綺麗な水のような例えだとわかりやすいでしょう!

その於血を少量取る事に依り、サラサラ血になる様なきっかけを作ってあげたり

今まで滞りによって代謝が遮られて居た場所の筋肉や肌肉などが酸素を沢山含んだ新しい血の流入により

痛んだ筋肉は代謝が上がり回復能力や免疫機能を助けるというものだ。丁度、溝さらいで、ヘドロや枯れ枝等、を取り除いて綺麗にすれば

側溝は流れやすく成るのと一緒なんだね。だって、経絡や毛細血管などは全て「道筋」だからね。それが患部という終着駅に繋がっている訳だからね。

それを滞りではなく静脈へ戻りやすく促しそれが最終的には心臓に運ばれてまた酸素を含んだ血液として全身を巡る事になる。

また、於血はドロドロしている事が多く、粘度が高く固まりやすいです。自動車のオイで言ったら新しいオイルと5000キロくらい走行したオイルの違い。

燃料で言えば重油とハイオク位の違いかな?しかし、サラサラ過ぎてもいけません。何故なら

shutterstock 414819847 1 300x300 - 仙台の隠れ家鍼灸院長の独り言 於血と東洋医学血液はどんなものでも必ず固まる様に出来て居ります。そうでなきゃ出血多量で死んでしまい

ます。

なのでどんな酷い出血でも20分圧迫すれば必ず止まるとも言われて居ります。なので時間が経てば固まるのが血液なのですが、

於血の場合だと粘度が高くしかも濃いです。ただ、サラッとして居ても別の東洋医学的な目的で刺絡する事だってありますよ!

指先から行う井穴刺絡とかですね。井穴刺絡は後の項で述べようと思います。

慢性疾患の場合は変動を表わす場所やツボに細絡が現れる事が多い

細絡(さいらく)とはご存知だろうか?

細絡とは自分の腕や太ももなどに毛細血管の様な物を見た事があると思いますが、

その中で指で圧迫し、毛細血管の様な物が消えるもの、これが細絡です。指で圧迫して

毛細血管の様な物が全く消えない物は細絡ではありません。生きて働いている血管です。

また、通常の鍼や美容鍼などでも「青タン」が出来やすい人とそうではない人が居ります。

所謂その様な方は血管が脆いのです。なので、於血とは分けて考えないといけない。

なるべく内出血が出来ない様に気を付けたえきれなて行いますが、難しい所で多少内出血が出来ても内出血は必ず取れるからその凝りを強い刺激で取る

ケースや、激しい腰痛で2寸(6cm)刺す時、場合によっては3寸5部(10cm)も深く刺す場合などのケースもあります。太い鍼で刺激を強くしかも深く刺す場合

内出血が出来るリスクも高くなります。しかし、それでも痛みを取る場合には多少のリスクがあっても腰痛が早く緩解した方が良いので強い刺激の施術を優先する時も

必要があれば時にはあります。しかし、ケースバイケースです。人目に見える箇所で内出血はなるべく出ない様にしたいものですが、気を付けて居ても出来てしまう事も

時々あります。また、近年、美容鍼などを行うお店が増えて居ります。大変結構な事ですが、

中にはお客さんもお店側も直ぐに即効性の変化を求めるあまり太い鍼で強刺激を行うお店もあると聞きます。その結果、内出血が当然出来ますが、

それを「於血」と説明を受ける人も居るらしいのですが、これは私からすれば強刺激だったために肌肉や血脈が耐え切れないために

出来た当然の結果であるので、於血とは違うのでその辺りは分けてきちんと説明しないといけないと考えます。中には於血の人も居るかも知れませんが

その時は何故於血なのか説明する必要があります。しかし、急激な変化を求めるあまりに青タンのリスク

をわかって居ながら望んで施術を受けて居るのであれば、当然、施術を受ける側にも責任があるので文句は言えません。

まあ、内出血は簡単に放って置くと無くなる気にする問題にする程度の事では全く在りませんが、それを於血と称して説明するのはいかがなものかと考えます。

細絡は何故できるのか?

細絡がなぜ出来るのか、その理由は以下のような理由が考えられます。

①以前、怪我などをして骨折や打撲、捻挫、そして肉離れ等の挫傷、筋肉を傷めた場合などに修復の過程で形成され

それが残っている物。

②①と理由は似て居り、打撲等の分類の中に入りますが、サッカーなど、同じ位置で堅いボールを蹴ったり受けたりする部分が長期間、ボールによる圧迫を

繰り返しているうちに傷めた箇所の修復を繰り返しているうちに細絡を形成するもの。(サッカーでは長期の練習等でインステップキックなどの繰り返しで足の甲や足首などに

細絡が形成されて長期間そのまま残っている人も居ります。)

③椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、脊椎分離すべり、症繰り返し発症するぎっくり腰など表の細絡と中の椎間板の炎症部が繋がっている事が多い。

④お産などで腰部に負担の掛かった後に傷跡として細絡が形成される事が多い

⑤内臓がなど、悪い箇所があり、その悪い内臓から繋がった細絡が表面に現れる事も多い。

例えば胃が悪い人は胃兪の部分や鳩尾の部分。慢性疾患が長い人は膏肓穴の付近、喘息や呼吸器が弱い人は肺兪や治喘穴、定喘穴、大椎穴付近に

細絡が出る事が多い様です。

その他、色々な所に細絡は形成され、慢性的な肩こりや背部痛、五十肩、肝鬱傾向の強い方は肩甲骨の外側部に大量の細絡を形成している事がとても多い。

刺絡には3種類の方法がある

刺絡には上記の様な「細絡を目標に行われる「細絡刺絡」と凝りや痛みの部位に直接行われる

「皮膚刺絡」そして指先の井穴というツボに行われる十二経絡中の経絡の特性を利用した「井穴刺絡」がある。

それらを状態を診ながら使い分けるという事になる。

皮膚を切るのは「三稜鍼」という皮膚を切る特殊な鍼を利用する。

普通の鍼灸の鍼は全てもともと五千年以上前に生まれました。その当初はそもそも鍼は「外科的道具」として手術などで皮膚を切開したり

肌肉の中に貯まった腫物を切ったり化膿した膿を排膿するために用いられていたという事です。私なども自分の爪と皮膚の境目などのササクレを剥いてしまって

化膿した時は三稜鍼で切開し排膿し、それからお灸で焼き切って収めます。

それからゲンタシン軟膏を塗って置きます。皮膚科などでもやたらと消毒はせずに硝酸塩などで焼き切りますよね。

現代の刺す一般的な鍼は「毫(ごう)鍼」と言いますが、全てこれらが進化した過程で生まれたとされて居ります。

逆に日本では刺さないでツボに当てるだけで体全体を快方に向かわせる様な打鍼法や痛く無い接触鍼が6世紀半ばより発展しました。

そんな歴史背景の中で現在は、

刺絡を行う鍼は少し特殊で皮膚を浅く痛く無く切るのに適した「三稜鍼」というものを使用します。三稜鍼も色々な種類があり使い分けて使用します。

よく、於血の体質と聞くであろう。「於血の体質」

よく「於血の体質」と漢方薬局や漢方医等に言われた事があるという方を耳にします。

この「於血の体質」とはどの様なモノを言うのであろうか?

於血の体質とは血が滞り易かったり生活習慣や食事の不摂生、

または重病や慢性病によって、またはそれらのために長期に服用する薬などに依り体質が変わったり血の巡りの悪い状態が形成され

血自体も身体全体的に紫暗色を帯びて来る状態を言います。又は於血が溜まりやすい体質の人とそうではない人が居り、生まれ持った体質的な要因も大きく左右します。

東洋医学的には蔵血は肝、統血と言って脈外へ血が漏れるのを防ぐ役割があるのが脾経です。なので内出血しやすい

方や不正出血などの方は脾経を強くする事をお勧めします。そして、人体で一番偉い立場である君火の心でもって血脈を主り全身へポンプ作用で

巡らせて居ると考えて居ります。

刺痛、灼熱痛は典型的な於血の症状

また、針で刺された様な刺痛や灼熱痛でお悩みの方は居ないだろうか?実はこれらの

刺痛や灼熱痛の類は典型的な於血の症状で体質全体からの血液の浄化、並びに時には余分な於血の抜去をする事がより

大切になって来ます。また、於血は貧血と同時に起こる事もあり、血そのものの質が大切という事と、

於血は血が足りない原因にもなり得たりする事もあります。そう考えますと例えば冷え症の施術で細絡や井穴から

刺絡して少量の血を取る施術は

少量於血は抜くものの結果、巡りが良くなり手足の指先が温かくなる場合はとても良く遭遇する事象なのですが本当に考えさせられます。

また、中医学の弁証論治では血が滞っている状態で於血を生じる前の状態の時の証は気滞血於証が多い様ですが、

刺絡の場合、先に述べた通りに怪我の後遺症や全身的な体質が於血証では無くとも部分的な細絡を適宜、処置する事に依り

目覚ましい成果を上げられる点も面白い所です。

我々、鍼灸師はあくまで皮膚の浅い所で指先や細絡などから少量の血を取る事で好転を狙いますが、

中国の東洋医学専門の大学病院や中国や台湾などの針灸院やお隣の韓国では漢方医である韓医師が存在し漢方医学を韓医学と呼びます。

中国、台湾、韓国などでは瀉血と言って大量にその悪い所に繋がる血管やツボなどからちょっと多めに血を抜く手法が現在でも行われて居ります。

日本では多血症などの方は病院の外科や血液外来などで静脈瀉血を行います。

仙台近郊やそれ以外の方へ

東洋医学では「気」「血」「水」を考え体質を診ます。

血の変動、水の変動とは於血や水毒があるでしょう!

しかし、それらに働きかけるものは「気」です。

「気動けば血巡る」と考え、まず、気の調整を行います。しかし、於血や細絡などを発見した場合は直接

血に働きかける事も時には大切です。その方が快方に向かうのが100倍位早い事が多いからです。

しかし、水の変動の時には水を抜く訳には行きません。しかし、水の巡りを良くする事は意外に簡単で

特効穴が沢山あり、しかもその中でも働きの違う特効穴が沢山あるので、それらを使い分けてお灸を行ったりすると

むくみなど案外早く流れます。

やはり東洋医学の証に基づいて行われなくてはいけないでしょう!

体質改善等で何か気になっている事がある方、例えば浮腫みが取れないとか、肌艶がずっと悪いのだがこのまま放って置いてよいのか

若しくは検査等では異常が無いのだが、自分では気になる所があり病院等では「気にする事は無いよ」と言われて居っても自分では

気になる等の事があれば是非とも当施設へご相談ください!