夏が近づいて来ると蒸し暑い日が出て来ますね。そしてあと少ししますと梅雨に入ります。
そうしますと、東洋医学で言う「湿邪」に冒されやすく成ります。
湿邪の主な症状は
① 身体が重っ苦しい感じ。
②むくみ
③寝違えや節々が痛んだり腫れたりなどの関節痛。
④ 胃腸症状。特に下痢や食欲不振
⑤ 飲食で蕁麻疹が出る
⑥ 皮膚や肌肉が化膿し易い
⑦ 吹き出物やニキビが多く出る
⑧ 痺れや麻痺。頸や肩こり手首、腰痛などがあって日頃から血行不良の場所が痺れに変わったり、顔面麻痺が酷くなる。
⑨ いつもとは違う位置の腰痛が起こる
などでしょう!所謂「体重節痛」というやつです。経絡で考えると最も「脾経」が侵されやすい時期です。
脾経とは現代医学で言う脾臓も含みますが、主に消化器系の胃腸や膵臓を意味します。
しかし、東洋医学では脾経の役割は「血脈から血が漏れ出ない様にする」役割がありますが、その様な意味では脾臓も
脾経の要素も高くあると言えます。現代医学で言う脾臓は

古くなった血液の赤血球中のヘモグロビンを破壊し、ビリルビンを作成し肝臓に送ります。なので現代医学で言う脾臓は東洋医学で言う肝経の要素が強いのではないかと思います。

ところで湿邪は特に、日本では東北、北海道よりも東京の都市部の超高濃度の湿気、名古屋、大阪など西日本の蒸し暑さの厳しい地域や盆地などの地形の地域が最も
湿邪に冒されやすい地域と言えます。

また、5月病は良く聞きますね。しかし、近年6月に移動などがある職場も多い事から6月に鬱などの精神疾患や不定愁訴が起こり調子を崩す「6月病」がとても増えて居るそうです。
やはり急激に夏に近づいている時期なので、気候や気圧の急激な変化に伴い精神の方も職場等の環境の変化と重なり起こるものと考えられます。
やはり湿邪が多い脾経の季節であり、また、夏至が近づいて夏が直ぐもうそこにある状態であり、心経や心包経も旺気し出す季節となります。

脾経の変動に依る鬱は「考え過ぎ」や「思い悩み過ぎ」が原因の様です。また、心や心包の心の変動は、陽気な感じが無くなり、笑わなくなったりします。
また、食べ物も傷み易い季節ですので食中毒や食あたりにも気を付けたいものですね。
また、蒸し暑い日には身体の余分な熱を冷ましたり、食欲を増進させるような食事の工夫も大切ですね。
また、季節的にも胃腸が疲れやすい時でもありますので、胃腸に負担を掛けない様に気を付けましょう!
逆に、涼しい日も時々ありますので、そんな日には体を温め消化の良い食べ物や温かくしたり、温泉などへ行き、身体を良く温めましょう!
その様な時に湿邪が冷えて体に襲うと関節痛や風邪の原因ともなり得ます。
まもなく梅雨です。夏のカラッとした気候の前にじめじめした日が続きますが、無理をせずに、
元気に乗り切りましょう!
仙台近郊やそれ以外の方へ
検査をしたけれど異常が無いのに最近、痛みが気になる場合や、古傷の痛みが最近気になる、また、最近、関節痛や体が重怠い方は居りませんか?
もしかして、それ、脾虚の症状です。季節的な要因があるかもしれません。
特に、最近上記のような調子がすぐれない方は明らかに季節的な脾虚の症状です。
また、脾虚体質から来る長年の関節痛などの方は、季節に関係なく脾虚の方も居らっしゃいます。
そんな方や、心配な方、経絡のよる施術や脈診にご興味のある方は是非当院にお越しください!