腰痛のストレッチで「どこを伸ばしてますか?」とお聞きしますと「大体この辺りをこう」みたいな感じでお聞きするケースが殆どでありますが、

ポイントを抑えてストレッチをしないと効果が無い事は皆さんよくお解りですね。しかし、「じゃあ、どうやって伸ばせばよいのか」となった時に

やはり手も足も出ないという状態ではないかと思います。無理もない事だと思います。皆さんは施術のプロではありませんから分からなくて当然です。

腰痛のストレッチは特に難しいです。なぜかと言えば、特に腰は複数の異なる動きをする筋肉が組み合わさって出来ている部位だからです。

なので「どの動作で痛いのか」という事がとても重要なポイントとなりますので、マッサージや整骨院、そして鍼灸などに皆さんが行った時にある程度で良いので

「この様な動きをすると痛い」など的確に伝える事が出来ると緩解も早い筈です。ある程度きちんと勉強をしている施術の方でしたら何処の筋肉が関与しているのかが直ぐにわかるからです。

それでは腰痛予防に必要な筋肉をあげて行きます。

①ハムストリングス

大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3点セットです。これで「ハムストリングス」と呼びます。

特に腰痛の反応が出易い部位で、腰痛のストレッチの時には当施設では必ずこの部位を重点的に行います。

膝の屈曲、要するに足を曲げたり股関節の伸展に関与する筋肉であり、骨盤の後傾にも作用しますので、当然、腰痛や腰に大きな関係がある筋肉です。ここをきちんとした正しいストレッチを行い柔軟性を保つ事はとても大切です。

②大腿四頭筋

膝関節の伸展や股関節の屈曲にも関与するこの筋肉は人体で一番強靭な大きな筋肉とも言われて居ります。その為、ダイエットなどでは脂肪燃焼効率を上げるためにこの筋肉を動かす事が重要視されて居ります。

また特に膝関節を保護する作用があり、膝関節が悪い方は必ず整形外科で大腿四頭筋を鍛える様に指導されるほどです。股関節の屈曲に関与するこの筋肉が骨盤に与える影響はとても大きく、スポーツ選手の

腰痛症はこの「大腿四頭筋の疲労から始まる」とも私は考えております。一見、腰と前面の太ももなので関係が無い様にも思うかもしれませんが、大腿四頭筋の付着する骨盤周りがこの筋肉の緊張や疲労で引っ張られると

骨盤が前傾となり、その結果腰椎関節が圧迫され狭くなり腰痛症を引き起こすケースがとても多い腰痛予防には侮れない筋肉です。

③大腿筋膜張筋
位置的には大腿四頭筋とハムストリングスの間にある外側の硬い筋肉です。腰痛になると中殿筋と共に緊張が高まります。理由は腰痛になると骨盤や足の外側に重心が掛かる事と、大腿筋膜張筋は股関節の外転にも

大きな作用を及ぼすためです。ここを柔らかく保つという事は中殿筋など付着し密接に関与する股関節筋の疲労や不安定の軽減につながりますので、大腿筋膜張筋をストレッチする事は腰痛予防にはとても大切です。
経絡だと胆経の経絡が流れ、ぎっくり腰や激しい痛みの腰痛に関与する経絡であるので、この筋肉もその様な要素を含んでいると考えても良い筋肉です。

④脊柱起立筋
姿勢を維持するために必要な筋肉です。腸肋筋、最長筋、棘筋と3つの筋肉から成り腰仙部から頸椎までの長い筋肉です。腰部には特に凝りや硬結の反応が出易く、ぎっくり腰等の既往歴があれば
我々施術家は触るとわかる程です。脊柱起立筋は兎角腰痛では直接的に一番反応が出易い所です。ここを柔軟に保って置く事が大切なのは言うまでもありません。
また、多裂筋や棘間筋と言って深層の筋肉で脊柱を微妙に調節したりするインナーマッスルが存在し脊柱の伸展や屈曲に関与する大切な筋肉もあります。

⑤大殿筋

お尻の筋肉です。股関節の外旋や直立歩行に関与する筋肉です。腰椎の仙骨神経叢から神経が出て坐骨神経が通る重要な場所です。

当然、腰痛ですと、大殿筋のあちこちに硬結のようなものが出来ます。また、大殿筋は腰痛の圧痛点やトリガーポイントなども数多く存在する筋肉です。

ここを仰向けとなって膝を組んでストレッチする事はとても重要です。更に同じ姿勢でもっと深く曲げる事で④の脊柱起立筋や背骨、骨盤と背骨の際のぎっくり腰を起こし易い部位までもストレッチする事が出来ます。

自分でも取り組めるストレッチです。

⑥中殿筋
股関節の外転と直立歩行時の股関節の固定と安定に大いに作用する筋肉です。
場所は臀部の股関節側に扇型をした筋肉です。ここは股関節と骨盤を結ぶ腰痛にはとても大切な所です。特にぎっくり腰などで一発で立たせるツボがあるのもこの辺りなので
当施設でもとても重要視している筋肉です。

⑦梨状筋

ここは大殿筋よりも更に深層にあり手に触れる事は出来ません。股関節、大腿四頭筋を外側に引く重要な筋肉です。ここが緊張して来ると「梨状筋症候群」と言って筋肉の硬くなった部分が坐骨神経に響き

腰痛症を引き起こすというものです。殿筋の緊張や疲労によって起こるものなので、梨状筋もストレッチや温罨法などで神経や血管の巡りを良くして置く事が大切です。

⑧腸腰筋

腰椎を前屈したり、側屈したりする筋肉です。深層筋で腰の「インナーマッスル」の一つです。この筋肉の原因の腰痛症も多く、腰椎の2番付近から骨盤の脇にかけての痛みが多く、

次いで股関節の前面付け根が同時に痛くなるものも多いです。なので掴み所が無く広範囲が痛いと患者様の訴えが抽象的に聞こえる事が多い様です。

そんな時は患者様が適当に訴えている訳ではなく本当に痛い場所が分からないので動きなどの検査で、またどの様な動きで痛いのかなど良く耳を傾ける必要があります。

また、この筋肉が炎症を起こすと背筋を伸ばせなかったり、前かがみになる事が逆に出来なくなります。また、椎間板ヘルニアや脊柱起立筋の腰痛で動けない時に

この腸腰筋が庇ってくれている事が多い有難い縁の下の力持ち的な要素もあります。とても大事な筋肉です。ストレッチは簡単で、

アキレス腱を伸ばすような動作を取り、その後ろ側になった足の膝を50センチ位高い所に乗せ、手を腰に組み背骨を伸ばして行く姿勢です。

⑨腰方形筋

なかなか手に触れる事が出来ない深層筋です。側屈したり腰を捻った時に割と上の方の腰が痛いなど、変わった動きで痛いのはこの腰方形筋が原因です。また、

胸椎と腰椎の移行部付近から骨盤の上部辺りまで捻りで腰の奥の方が痛い場合にはまず、この筋肉が関与してると思って間違いないでしょう!

時々この筋肉が原因の腰痛症があります。十分起こりうる可能性は低くはありませんが、他の筋肉と比べますと割合的には少ない方だと思います。

変わった動作で荷物を持ったり捻ったりしたとき、稀に抜歯や虫歯、歯肉炎などで歯科医に掛かって居る時などにも起こりやすい部位です。知らなかった方も多いでしょう!

歯や噛み合わせはそれだけ背骨や姿勢、頸、肩、腰更には土踏まずや脚等に大いに影響を与え関係するのです!

この「腰方形筋」は慣れて居ないとストレッチやマッサージはとても難しく通常の素人の方だとイメージするのが難しいので

ストレッチはちょっと無理かもしれませんね。出来る人が居たら是非、チャレンジしてみましょう!腰部のインナーマッスルの一つである

腰方形筋は深層筋であり特に捉え所のコツが必要な筋肉です。

 

以上、9つの腰痛主要筋肉をあげましたが、すべてやるのがそれは望ましい訳ですが、

①と②と⑤と⑧をきちんとやってさえ置けば、ストレッチをしなかったときと比べてかなり良い結果が出る筈です。その差は雲泥の差ではないでしょうか?

是非取り組んでみて下さいね。

 

仙台近郊やそれ以外の方へ

この様に当施設では経絡や鍼灸に依る施術以外にも必要であればストレッチを必ず行い、しかもご自分で出来る様になるまで徹底的に指導いたします。

腰痛のためのストレッチが分からない方は当施設での施術を受けた後に行われるストレッチを楽しみにしていてください。

お気軽にどうぞお越しください!