こんにちは!仙台もだいぶ涼しくなりました。彼岸も終わりより一層、秋の気配が深まりつつあります。
先週、彼岸花を見て来ました。とても綺麗に咲いて居りましたね。こうやって徐々に涼しくなり、
気候が変化して来ると体調を崩し易くなります。自律神経が無意識に変化に対応しようとするときに無理をすると体調を崩します。
また、朝晩、寒暖の差がある時にはついつい日中の感覚で薄着をして居ると風邪をひき易くなります。
そして、皆さんの脈も知らないうちに寒さに備えて沈の脈に変わって行きます。冬に向かい季節に対応する脈になります。
そんな体と心がアンバランスになると不眠に成ったり元気が無くなったり、人に会いたく無くなったり、悲しい気持ちになったりするのです。
それは東洋医学では内臓と関係があると考えます。今頃の時期ですと肺の変動が多い季節となります。東洋医学には五志というものがあり、それぞれの内臓
の状態によって感情にも影響が出ると考えます。
鍼灸と言いますと肩こりや腰痛、神経痛などを連想しがちですが、実は自律神経や心にも働きかける様な鍼もあります。そのためには脈を診てお腹や足を拝見して
ツボの状態を伺いそれぞれに応じた手法で整える事が重要となって来ます。また、不眠や、疲れやすい時などにも鍼灸は有効です。
そして、鍼はただ刺して置く事を連想するものですが、決してその様なものだけではなく、むしろ、心の動きの激しい方、敏感な方は気の動きも早いもので
鍼数も少なめにして、丁寧な施術を心掛けます。この様に、お一人お一人のその時々の状態によって施術は変わります。
また、肩凝りにしましても、それぞれ特性があると思います。自分は重度の肩こりだとおっしゃる方の中にはそこまででもない方が多くいらっしゃいます。
それで頭痛がしてくるとマッサージをして良く成るという方がいらっしゃいますが、凝りと緊張がちょっと違う様で、
調子が悪い時の緊張を肩こりだと思ってしまって居る場合も結構多いみたいです。この様な時にあまりガンガン押してしまうと却って肩の筋肉を硬くしてしまいます。
ですので、この様な場合にも鍼で中から整える様な施術を行うと案外、細い鍼で鍼数も少なくて済み、
しかもその様な方に限って天候や環境に変化されやすい敏感なお身体の持ち主だったりします。仙台近郊やそれ以外の方へ
腰痛症にしても凝りで重苦しいケースもあれば、腰全体が弱っている元気のない状態のために腰痛が引き起って居る事も多いのです。
施術はこの辺りに気を付けながら行う事で初めて効果を発揮して来るものとなります。当施設でもこの事に神経を常に集中しながら施術を行って居ります。